アフターピルを飲むと、胃腸から女性ホルモンが吸収されます。その働きによって排卵を抑制したり遅らせることになります。また子宮に受精卵が着床することを阻止するなどの効果があります。 これらの効果により、望まない妊娠を高い確率で防ぐことができます。

この際、低用量ピルよりも多くの女性ホルモンが急に体内に入るため、副作用を感じる人もいます。アフターピルの副作用としては、吐き気・嘔吐、頭痛、めまいや倦怠感が挙げられます。 他に、体が妊娠初期に似た状態へと移行するため、体温が上がってほてりを感じたりすることもあります。しかし、仮に症状が現れても、それが将来的な不妊につながることはなく、後遺症を残すこともありません。 そもそも、これらの副作用は必ず現れるわけではなく、何も感じない人もいます。

これらの副作用の内、特に気をつけなければいけないのは吐き気です。せっかくアフターピルを飲んでも、その成分が十分に体内に吸収される前に吐いてしまえば、薬の効果が現れず避妊に失敗する危険があるのです。 その場合、効果を確実にするために新たに薬を飲みなおさなければならなくなることがあります。

そのような無駄を生じさせないためにも、吐き気を抑える工夫が必要になります。まず、お腹の空いている時に飲むと吐き気が強くなりやすいので、できることならば食後に服用するといいでしょう。 さらに効果的なのは、吐き気止めとともに服用することです。薬の組み合わせにもよりますが、一般論としては、アフターピルと吐き気止めは飲み合わせに問題がありません。 市販の薬を利用する場合は、乗り物酔いを防ぐための酔い止めによって吐き気を抑えることもできます。また頭痛についても、頭痛薬とともに服用することで抑えることができます。

アフターピルの副作用は、多くの場合、女性ホルモンの吸収が始まって血中濃度が高まる2~3時間後から、服用の24時間後くらいまでに生じるといわれます。 薬の種類にもよりますが、1錠で完結するタイプと、2錠で1セットになっていて、最初の1錠を飲んでから一定時間後にもう1錠服用するタイプがあります。 前者は、簡単で飲み忘れがないというメリットがありますが、一度に吸収される女性ホルモンの量が多くなるので副作用が出やすくなります。 一方、2錠タイプであれば、女性ホルモンを2回に分けて吸収するので、血中濃度の上昇が抑えられ、副作用も軽くなったり現れにくくなったりします。

低用量ピルと比較すると副作用が強い傾向にある

アフターピルの副作用は低用量ピルと比べると一般に強い傾向にあります。これは、吸収される女性ホルモンの量がずっと多く、ホルモンのバランスをより大きく崩してしまうためです。 低用量ピルの場合でも、女性ホルモンが高まることには変わりがありません。それによって、妊娠状態にあると脳に錯覚させることで避妊効果を得るのです。 ですから、飲み始めて1~2週間くらいまでの期間では吐き気を感じる人が若干います。長い人では1ヶ月を越える副作用が現れる場合もあります。

アフターピルには低用量ピルの数倍の女性ホルモンが含まれています。急激に体内のホルモン・バランスが変わり、より高い確率で吐き気につながります。 もっとも、低用量ピルに含まれている女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、副作用の一つである血栓症になるリスクがありますが、アフターピルにはエストロゲンが含まれていないため、その点に限っていうならば副作用が少ないことになります。 全体的にみると、低用量ピルの方が副作用は軽く、また現れる可能性が低いものです。ですから、低用量ピルを定期的に服用する方が体への負担はずっと軽くてすみます。 アフターピルは、あくまでも緊急避難的な用途に限って用いるのが適切だと言われています。